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インプラントは骨が少なくても治療できる?骨造成の種類と適応条件をわかりやすく解説

2026.06.07

神戸市中央区 / 船曳歯科医院

骨の量が少なくてもインプラントが可能かどうか、まずはご相談ください

インプラント治療の適応条件は、骨の量・質・全身状態など複数の要素によって判断されます。当院では検査結果をもとにご状況をわかりやすくご説明します。

月・火・水・金・土 10:00〜13:00 / 14:00〜18:00
休診日:木・日・祝

インプラントに骨が足りないとどうなるのか?

顎の骨が不足している場合、インプラント体を安定して固定できないため、そのままでは治療を受けられないことがあります。

インプラント治療は、チタン製の人工歯根(インプラント体)を顎骨に埋め込み、骨と結合(オッセオインテグレーション)させることで機能します。骨量が不十分だと、インプラント体がぐらついたり、最悪の場合は抜け落ちてしまうリスクがあります。

また、骨が薄い状態で無理に手術を行うと、神経や血管を傷つける危険性も高まります。そのため、骨の量と質はインプラント治療の「前提条件」です。

顎の骨が少なくなる主な原因は?

顎骨が減少する原因はひとつではありません。以下のような要因が複合的に関係しています。

  • 歯周病…歯を支える骨を溶かす感染症。重症化すると顎骨まで侵食されます。
  • 歯がない状態の長期放置…歯からの刺激がなくなると骨が徐々に吸収されます。時間が経つほど骨量の減少が進みます。
  • 入れ歯・ブリッジの長期使用…天然歯より噛む力が弱く、顎骨への刺激が不足するため骨が痩せやすくなります。
  • 加齢…年齢とともに骨の再生能力が低下し、骨密度が減少します。特に閉経後の女性はホルモンバランスの変化で骨粗鬆症リスクが高まります。
  • 先天性・遺伝的要因…先天性欠如歯や先天的形成不全により、もともと骨量が少ないケースもあります。

当院では、インプラントを検討される患者様に対して、レントゲンやCT検査で顎骨の状態を丁寧に確認した上で、最適な治療方針をご提案しています。

骨造成とはどのような治療なのか?

骨造成とは、インプラント埋入に必要な顎骨の厚みや高さを外科的に増やす処置のことです。自家骨や人工骨(骨補填材)を用いて骨の再生を促します。

骨造成によって十分な骨量を確保することで、これまで「骨が足りないからインプラントはできない」と診断された方でも、インプラント治療が適応できるケースがあります。

骨造成に使用する移植材には、大きく分けて以下の4種類があります。

  • 自家骨…患者様自身の骨(口腔内のオトガイ部・下顎枝など)を採取して移植。骨形成能・骨誘導能・骨伝導能をすべて備えた最も優れた移植材です。
  • 人工骨(骨補填材)…体内から採取する必要がなく量的制限もありませんが、骨形成能・骨誘導能は自家骨に劣ります。
  • 他家骨…他者の骨を使用するもの。現在の日本では使用頻度は限られています。
  • 異種骨…動物由来の骨を加工したもの。

現在の臨床では、自家骨と人工骨(骨補填材)の組み合わせが主流です。

骨造成にはどんな種類があるのか?〜術式別の特徴

骨造成の術式は複数あり、骨の不足量や部位によって最適な方法が異なります。主な術式を以下にまとめます。

サイナスリフト〜上顎の骨が大きく不足している場合

サイナスリフトは、上顎奥歯の骨の高さが5mm以下など、骨の不足が大きい場合に適用される上顎洞挙上術です。

上顎臼歯部の歯肉を切開して上顎骨を露出させ、上顎洞(鼻の奥にある空洞)の粘膜(シュナイダー膜)を剥離し、その下に骨補填材を填入します。骨が再生されるまでに3〜6ヶ月程度かかります。

  • 適応:上顎奥歯で骨の高さが5mm以下、骨の厚みが8mm未満の場合
  • 特徴:切開を伴うため体への負担はやや大きいが、大量の骨造成が可能
  • 費用相場:15万〜35万円

ソケットリフト〜上顎の骨が軽度に不足している場合

ソケットリフトも上顎用の骨造成術ですが、骨の高さが5mm以上あり、不足量が少ない軽度のケースに適しています。

インプラント体を埋入するための穴(ソケット)から骨補填材を注入するため、切開が不要で体への負担が小さいのが特徴です。骨が作られるまでに4〜5ヶ月程度かかります。

  • 適応:上顎で骨の高さが5mm以上、増やす骨量が少ない場合
  • 特徴:傷が小さく、インプラント体と同時に埋入できるケースもある
  • 費用相場:3万〜10万円

GBR法(骨誘導再生法)〜上下顎どちらにも対応

GBR法(Guided Bone Regeneration)は、上顎・下顎を問わず幅広い部位に対応できる骨造成術です。

骨が不足している部分の歯肉を切開し、「メンブレン(人工膜)」を被せて骨を造りたい空間を確保します。その中に自家骨や骨補填材を填入し、骨芽細胞の増殖を促します。骨の再生には4〜12ヶ月程度かかります。

  • 適応:上下顎の骨量不足全般(比較的軽度〜中程度)
  • 特徴:汎用性が高く、インプラント埋入と同時に行えるケースもある
  • 費用相場:3万〜15万円

ボーングラフト(遊離骨移植)〜骨の欠損が大きい場合

ボーングラフトは、骨の欠損が大きくGBR法では対応が難しいケースに適用される骨移植術です。

自家骨(下顎枝・オトガイ部など)をブロック状に採取し、不足部位に移植します。腰骨や脛骨を使用する場合は全身麻酔が必要になることもあります。移植後の骨再生には約4〜6ヶ月かかります。

  • 適応:歯槽骨の幅が大きく不足している場合、GBRでは対応困難な大きな欠損
  • 特徴:自家骨を使うため生着率が高いが、採取部位への負担もある
  • 費用相場:5万〜30万円

ソケットプリザベーション〜抜歯後の骨吸収を防ぐ

ソケットプリザベーション(抜歯窩温存療法)は、抜歯と同時に行う骨吸収予防の処置です。

抜歯後に開いた穴(抜歯窩)に骨補填材を填入して縫合し、骨の吸収を抑制しながら再生を促します。将来のインプラント治療をスムーズにするための「先手」となる処置です。

  • 適応:抜歯後にインプラントを予定している場合
  • 特徴:抜歯と同時に行えるため、別途手術の追加が不要なケースが多い
  • 費用相場:1.5万〜10万円

神戸市中央区 / 船曳歯科医院

骨造成の必要性も含めて、治療の流れをご説明します

骨の量が少ない場合でも、骨造成処置を組み合わせることでインプラント治療を検討できる場合があります。お口のCT・レントゲン検査をもとに詳しくご案内します。

月・火・水・金・土 10:00〜13:00 / 14:00〜18:00
休診日:木・日・祝

骨造成の費用はいくらかかるのか?〜術式別の相場まとめ

骨造成手術の費用は、術式・骨の不足量・医院によって大きく異なり、3万〜35万円が相場です。

骨造成はインプラント治療と同様に保険適用外(自由診療)となるため、費用は全額自己負担です。術式ごとの費用相場は以下の通りです。

  • サイナスリフト:15万〜35万円(骨不足が大きい上顎奥歯向け)
  • ソケットリフト:3万〜10万円(軽度の上顎骨不足向け)
  • GBR法(骨誘導再生法):3万〜15万円(上下顎の幅広い部位に対応)
  • ボーングラフト(遊離骨移植):5万〜30万円(大きな欠損向け)
  • ソケットプリザベーション:1.5万〜10万円(抜歯後の骨吸収予防)

これらの費用にインプラント本体の費用(1本あたり30万〜50万円程度が一般的)が加わるため、骨造成が必要な場合は総額が高くなります。当院ではデンタルローンにも対応しておりますので、費用面でのご不安もお気軽にご相談ください。

骨造成のメリット・デメリットは何か?

骨造成には大きなメリットがある一方、治療期間の延長や体への負担といったデメリットも理解しておく必要があります。

骨造成の主なメリット

  • インプラント治療が可能になる…骨量不足で断られたケースでも、骨造成によって治療適応になる場合があります。
  • インプラントの安定性・安全性が向上する…十分な骨量を確保することで、インプラントの長期的な安定が期待できます。
  • 審美性の改善…骨が痩せると歯茎が下がり見た目が損なわれますが、骨造成で骨を増やすことで歯と歯茎のバランスが整います。
  • 良好な予後への期待…骨量が十分な状態でインプラントを埋入することで、脱落リスクを軽減できます。

骨造成の主なデメリット

  • 治療期間が長くなる…骨が再生されるまでに4〜12ヶ月程度かかるため、通常のインプラント治療より全体の期間が延びます。
  • 費用が増加する…骨造成の費用がインプラント費用に上乗せされます。
  • 術後の腫れ・痛みが生じる場合がある…外科手術のため、術後に一定期間の炎症反応(腫れ・痛み)が起こることがあります。
  • 適応が難しいケースがある…全身疾患をお持ちの方や喫煙習慣がある方は、骨の治癒が上手くいかない可能性があります。
  • 成功率に個人差がある…骨造成の成功率は術式・骨の状態・患者様の全身状態などによって異なり、80〜90%程度という研究報告もあります。

骨造成後の治療の流れはどうなるのか?

骨造成後は、骨が十分に再生されるまでの期間を経てから、インプラント体の埋入手術に進みます

一般的な治療の流れは以下の通りです。

  • 精密検査・診断…レントゲン・CT撮影で顎骨の状態を詳細に確認し、骨造成の必要性と術式を決定します。
  • 骨造成手術…選択した術式(サイナスリフト・GBR法など)で骨を増やします。手術時間は術式によって異なりますが、骨造成単独で30分〜1時間程度が目安です。
  • 骨の再生・治癒期間…術式によって4〜12ヶ月程度の治癒期間が必要です。大規模な骨造成では12ヶ月以上かかる場合もあります。
  • インプラント体の埋入手術…骨の再生が確認できたら、インプラント体を埋入します。
  • オッセオインテグレーション(骨結合)の待機…インプラント体と骨が結合するまで、さらに2〜6ヶ月程度待ちます。
  • 上部構造(人工歯)の装着…アバットメントを取り付け、人工歯を装着して治療完了です。
  • 定期メンテナンス…インプラントを長持ちさせるために、定期的なメンテナンスが欠かせません。

当院では、治療前に丁寧な検査と診断を行い、患者様の状態や生活習慣を踏まえた上で、インプラントが本当に最善の選択かどうかを誠実にご説明します。難しい症例の場合は専門の医院にご紹介することもあります。

骨造成が必要かどうかはどうやって判断するのか?

骨造成の必要性は、レントゲンやCT検査による精密な骨量・骨質の評価によって判断します。自己判断は難しく、歯科医師による診断が不可欠です。

一般的に、インプラント埋入に必要な骨の高さは10mm以上、幅は6mm以上が目安とされています。これを下回る場合は骨造成が検討されます。

また、骨造成が適応かどうかは骨量だけでなく、以下の点も総合的に判断されます。

  • 全身疾患の有無(糖尿病・骨粗鬆症・血液疾患など)
  • 喫煙習慣(喫煙は骨の治癒を妨げるため、骨造成の成功率に影響します)
  • 口腔内の衛生状態(歯周病が残っている状態では骨造成を行えません)
  • 年齢・骨の成長状況(骨の成長が完了していないお子様はインプラント・骨造成ともに適応外です)
  • 妊娠・授乳中かどうか(痛み止めや抗生物質を使用するため、妊娠中・妊娠の可能性がある方・授乳中の方は治療を受けられません)

当院では「自分だったらどんな治療を受けたいか」という考えを根底に置き、患者様の立場に立った丁寧な説明と診断を心がけています。

神戸元町で骨造成を伴うインプラント治療を相談するには?

骨造成を含むインプラント治療は、精密な検査と豊富な経験を持つ歯科医院への相談が重要です。

船曳歯科医院は、神戸市中央区元町通に位置し、神戸元町駅から徒歩3分・三宮駅から徒歩9分とアクセスしやすい立地です。約50年前の開業当初から予防歯科に力を入れ、全室個室のカフェのような落ち着いた診療室で、痛みや不安に配慮した治療を提供しています。

インプラント治療では、周囲の歯やお口全体の状態・生活習慣まで踏まえて治療の必要性を判断し、インプラントが最善かどうかを誠実に見極めます。費用面ではクレジットカード・各種電子マネー・デンタルローンにも対応しています。

骨が足りないと言われてインプラントを諦めていた方も、ぜひ一度ご相談ください。船曳歯科医院では、患者様一人ひとりに合った治療プランをご提案しています。

よくある質問

骨が足りないと言われたらインプラントは絶対にできないのですか?

骨が不足していても、骨造成手術を行うことでインプラント治療が可能になるケースがあります。まずは精密検査で骨の状態を確認し、適切な術式を選択することが大切です。

骨造成手術はどのくらい痛いですか?

手術中は麻酔を使用するため痛みはほとんどありません。術後は腫れや痛みが数日〜1週間程度続く場合がありますが、処方された痛み止めで対応できることがほとんどです。

骨造成の治療期間はどのくらいかかりますか?

術式や骨の状態により異なりますが、通常4〜9ヶ月程度です。大規模な骨造成の場合は12ヶ月以上かかることもあります。インプラント全体の治療期間はさらに長くなります。

骨造成は保険が適用されますか?

骨造成手術は原則として保険適用外(自由診療)です。費用は全額自己負担となり、術式によって3万〜35万円が相場です。デンタルローンを利用できる医院もあります。

骨造成の成功率はどのくらいですか?

骨造成の成功率は術式・骨の状態・患者様の全身状態などによって異なりますが、80〜90%程度という研究報告があります。喫煙や全身疾患は成功率に影響するため、事前に医師に相談することが重要です。

骨造成とインプラントは同時にできますか?

骨の不足量が少ない場合(ソケットリフトやGBR法の一部)は、骨造成とインプラント埋入を同時に行えるケースがあります。骨の不足が大きい場合は骨造成後に治癒期間を設けてからインプラントを埋入します。

骨造成後に気をつけることはありますか?

術後は激しい運動・飲酒・喫煙を避け、処方された薬を正しく服用することが大切です。喫煙は骨の治癒を妨げるため、禁煙が強く推奨されます。定期的な経過観察も欠かせません。

骨造成はどの歯科医院でも受けられますか?

骨造成は高度な外科技術が必要なため、すべての歯科医院で対応しているわけではありません。対応していない場合は専門医院への紹介が行われることもあります。事前に確認することをおすすめします。

結論

顎の骨が不足していてもインプラントを諦める必要はありません。骨造成手術(サイナスリフト・ソケットリフト・GBR法・ボーングラフトなど)を行うことで、多くのケースでインプラント治療が可能になります。費用は術式により3万〜35万円と幅があるため、精密検査を受けた上で術式と費用を確認することが重要です。治療期間が延びる点も考慮しながら、経験豊富な歯科医師に相談し、自分に合った治療プランを選んでください。

神戸市中央区 / 船曳歯科医院

インプラントのご相談、承っています

骨の量・骨造成の必要性も含め、インプラント治療の適応状況を検査の上でご説明します。費用・期間・リスクについてもカウンセリング時にわかりやすくご案内します。クレジットカード・各種電子マネー・デンタルローンに対応しています。

月・火・水・金・土 10:00〜13:00 / 14:00〜18:00 / 休診日:木・日・祝
当日のキャンセルはご遠慮ください。やむを得ない場合は事前にご連絡ください。

著者情報

院長

船曳 晃滋(ふなびき こうじ)

船曳 晃滋
(ふなびき こうじ)

略歴

奥羽大学歯学部卒業
船曳歯科医院勤務
平成24年 船曳歯科医院が現在の場所に移転・院長就任
現在に至る

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